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バス停に立ち宇宙船を待つ 友部正人

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装画:鈴木いづみ 装丁:大島依提亜 仕様:B6変型 PUR製本 本文112ページ 発刊:2015年3月 ISBN:978-4-904292-57-0 C0092 “歌う詩人”友部正人、 初めての完全書き下ろし詩集! 「ニューヨークにいる間は、毎日のように詩を書いた」という著者の5年ぶりの新詩集です。 35篇の新作詩とあとがきを収録。 ブックデザインは大島依提亜。 軽くて開きやすいPUR製本を採用。 本文には、折ごとに異なる7種の紙を使用し、 パラパラとめくると虹のような色の変化を楽しめます。 側面は「三方金加工」でまぶしい金色に輝いています。 ●友部正人詩集『バス停に立ち宇宙船を待つ』に寄せて 大宮エリーさん、御徒町凧さん、滝口悠生さん、谷川俊太郎さん、銀杏BOYZ 峯田和伸さん、本谷有希子さん、森山直太朗さんから、本書へ言葉をいただきました。 ぜひご覧ください。 もちろん、詩集の間にも、そっと挟み込んでいますよ。 生きていること自体が、苦しみだと 昔の人は言った。 私もそれに同感で、 そことどう折り合いをつければいいのだろうと 日々、悶々と苦しむのだけれど 友部さんの詩を読むと、 そこらへんのことを理解しつつも このように世界をみればいいのだよと このような音に耳を傾ければいいのだよと そっと、それとなく 教えてくれているような気がする。 友部さん、ありがとう。 友部さんも苦しいんだね。 そして、友部さんは、そこから 逃げないで、向き合ってる。 私たちのために。 極楽浄土は、現世に、小さなところに 隠れていることを、教えてくれている。  ―大宮エリー(作家/演出家) 昨日あなたが夢に出てきた 夢の中であなたは歌を歌っていた 途中少しMCをして 人混みが嫌いだと言った それで僕はここが 夢かもしれないと気がついた  ―御徒町凧(詩人) 言葉のまわりにギターの音がする。 言葉は哀しみと遠い時間を引き連れたブルーズだ。 世界に希望を見ることのできる目だ。  ―滝口悠生(小説家) 還暦を過ぎた今も、友部さんは初めて会った20代のころと変わらない。マンハッタンで会っても、杉並区で会っても同じ友部さん。歌も詩も本人そのもので、CONSTANTだから安心なんだけど、そこに時代の影が落ちているし、ウイットの日だまりもあるから退屈しない。  ―谷川俊太郎(詩人) 友部さんの詩は、僕の友達です。 あいつはいつも、風に吹かれるように部屋へやって来て、ひとりぼっちの僕の隣りに座る。 なんにも言わないでくれてありがとう。  ―銀杏BOYZ 峯田和伸 「宇宙への梯子」。私にとって友部さんの詩が、まさしく、そんな感じ。  ―本谷有希子(作家/劇作家) 友部さんの詩に触れる時、決まって僕は友部さんの声を真似て読む。最近結構似てきたんじゃないかなぁと思っている。  ―森山直太朗(シンガーソングライター) 敬称略、五十音順 〔プロフィール〕 友部正人(ともべ・まさと)  1950年東京生まれ。高校卒業後、名古屋の路上で歌い始める。1972年、『大阪へやって来た』でレコードデビュー。1974年、ジャック・エリオットの来日ツアーで共演し、その後単身渡米。1977年、詩集『おっとせいは中央線に乗って』発表。2010年『退屈は素敵』まで7冊の詩集を出版。1978年、エッセイ集『ちんちくりん』発表。2007年『ジュークボックスに住む詩人2』まで8冊のエッセイ集を出版。1983年、絵本『絵の中のどろぼう』発表、絵はスズキコージ。2010年『しいちゃん』まで3冊の絵本を出版。1996年、ニューヨークに部屋を持ち、以降日本と行ったり来たりの暮らし。2000年、ミュージシャンによる詩の朗読のオムニバスアルバム『no media 1』『no media 2』をプロデュースし、朗読会も以後毎年行っている。2013年、最新作として『ぼくの田舎』を発表。23枚のオリジナルアルバムがある。

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