






装画:さとうさかな
装丁:服部一成
仕様:B6変形 上製 128ページ
特典冊子付き(寄稿:新川和江、連作短歌:岡野大嗣)
発刊:2016年8月(2021年9月第2刷発行)
ISBN:978-4-904292-69-3 C0092
中原中也賞、そして、史上最年少で
萩原朔太郎賞を受賞した最前線詩人が描く、
詩人と旅と生活。
本書は、詩人・三角みづ紀による7冊目の詩集です。
本年2月の1カ月間、ベルリンに渡り書き下ろした36篇からなります。
「自分という存在が息をひそめてようやく、あたり一面に詩があふれていることに気づくのだと考えて、生活や日常の詩集をつくりたいと思った」
あとがきで書かれたように本作のテーマは生活。
「カレンダー」「鋏」「ブランケット」「手袋」「傘」……、
日常の品々がタイトルとして並び、
そのひとつひとつに注がれたひかりが、
私たちの身近な言葉で、詩となり描かれた一冊。
デザイナー・服部一成による装丁が、詩編を美しく束ねています。
本書を美しく彩る装画は、大阪在住の新鋭画家、さとうさかなさんの作品です。
作品を提供されるのは、本書が初となります。
〔プロフィール〕
三角みづ紀(みすみ・みづき)
1981年生まれ。第1詩集『オウバアキル』で中原中也賞受賞。第2詩集『カナシヤル』で歴程新鋭賞、南日本文学賞を受賞。新藤涼子、川津聖恵との連詩集『連詩 悪母島の魔術師』で藤村記念歴程賞を受賞。第5詩集『隣人のいない部屋』で萩原朔太郎賞を最年少受賞する。美術館での言葉の展示や作詞等、あらゆる表現を詩として発信している。