監修:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
アートディレクション:金氏徹平
装丁:服部一成、名久井直子、南大輔、有佐祐樹
発刊:2017年1月
ISBN:978-4-904292-68-6 C0071
注目の現代美術家・金氏徹平による「豪華4冊組」作品集
香川県・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催した、金氏徹平の同名展のために制作されました。 4冊組の作品集として、各書籍ごとに異なるデザイナーが金氏徹平の世界を表現しています。
作品は開閉式のビニール袋に封入され、袋には金氏の手によるドローイングが施されています。
『コラージュ・ロマン・ユートピア』
ブックデザイン:服部一成/B5判(並製)/208頁(2色刷) ※両面カラーポスター付(本文綴込み)
寄稿:オオルタイチ/音楽家、円城塔/小説家、岡田利規/劇作家、 岡野大嗣/歌人、郭鸿蔚/美術家、坂本慎太郎/音楽家、三角みづ紀/詩人、 柴崎友香/小説家、松田青子/小説家、森千裕/美術家、倉石信乃/詩人、 木下龍也/歌人、ウィスット・ポンニミット/漫画家
金氏徹平による「マンガ」作品集。マンガ雑誌に擬した体裁で コラージュの技法で制作された本作に、豪華ゲストによる寄稿も多数掲載。
『メルカトル・メンブレン 対談 インタビュー 小論』
ブックデザイン:南大輔/A5判(中綴じ)/36頁(2色刷)
対談:長嶋有(小説家)、インタビュー:坂本慎太郎、小論:大森俊克(美術批評家)
本展のタイトルを考案した長嶋有、元「ゆらゆら帝国」の坂本慎太郎、両者との対話に見えてくる金氏徹平の表現論。巻末には詳細なバイオグラフィーも掲載。
『組立 オバケのスカルプチャーのレクチャー』
ブックデザイン:名久井直子/B6判(並製)/208頁(4色刷) ※特製シール付
出演:青柳いづみ 文:福永信
金氏作品を組み立てる様子を査定、200枚以上の写真で構成した、 作品のレシピ集。福永信の詩情あふれるテキストが添えられる。
『金氏徹平のメルカトル・メンブレン』カタログ
ブックデザイン:金氏徹平・有佐祐樹
A4判/32頁(4色刷)
撮影:パトリック・ツァイ、守屋友樹 写真提供:表恒匡 論考:国枝かつら
会期中も変化を続ける本展の魅力を収録した一冊。オオルタイチなど多彩なゲストとのパフォーマンスの様子などその全貌を掲載。
『金氏徹平メルカトル・メンブレン』DVD
本展で行われたゲストとのパフォーマンス、ワークショップの様子を一部収録。
1. 2016年7月17日 オープニングパフォーマンス「オバケのスカルプチャー」
2. 2016年8月27日 プロジェクションマッピング「holes and buildings (MARUGAME)
3. 2016年9月24日、25日 ワークショップ「オバケの迷彩」
4. 2016年10月8日 パフォーマンス「タイチのためのスカルプチャー」
5. 2016年11月6日 クロージングパフォーマンス「スカルプチャーのオバケ(積み木、雪だるま、バリケード)
〔プロフィール〕
金氏徹平(かねうじ・てっぺい)
1978年京都府生まれ、京都市在住。2001年京都市立芸術大学在籍中、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)に交換留学。2003年京都市立芸術大学大学院修士課程彫刻専攻修了。現在、同大学講師。
日常の事物を収集し、コラージュ的手法を用いて作品を制作。一貫して物質とイメージの関係を顕在化する造形システムの考案と変容を試み、絵画、映像、写真など多様な表現形態を通して新しい彫刻のかたちを探求。
個展「溶け出す都市、空白の森」(横浜美術館、2009)、「Towering Something」(ユーレンス現代美術センター、2013)、「四角い液体、メタリックなメモリー」(京都芸術センター、2014)、「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2016)など国内外での展覧会のほか、舞台美術や装丁も多数。あうるスポットプロデュース「家電のように解り合えない」(2011)、KAATキッズ・プログラム2015 おいしいおかしいおしばい「わかったさんのクッキー」(2015–2016)での舞台美術をはじめ、「TOWER(theater)」(2017)では自身の映像作品の舞台化を手掛ける。